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最も還元率が高いカードは年間利用額で変わる
もっとも還元率が高いクレジットカードを使い、最大限に得をしたい人は多いものです。では、数あるクレジットカードの中でもっとも還元率が高いカードは一体どれなのでしょうか? その答えは、「人によって変わる」です。クレジットカードの還元率は、年間でいくらカードを利用するのかによって変わるからです。
たとえば、1年間でクレジットカードを200万円利用する人と、50万円しか利用しない人であれば、もっとも得になるカードは異なります。
なぜこのようなことが起こるのかというと、クレジットカードの還元率を計算するためには、ポイント還元率とカードの年会費、ボーナスポイントの3つが影響するからです。。
クレジットカードの還元率を判断するのに必要な3つ
- ポイント還元率
- カードの年会費
- ボーナスポイント
このページでは、クレジットカードの還元率を計算するために必要なこれら3つの要素についてくわしく説明します。
1.ポイント還元率
まずは、そのカードを何円利用すると、何円分の価値のポイントがどれだけ付与されるのかを知る必要があります。
これはカードによってさまざまで、そのままでは比較することが難しいため、利用額の何%がポイントとして還元されるかで考えます。
これが一般的にポイント還元率と呼ばれるもので、この数字が高いほど得なカードである可能性が高くなります。
カード名 | ポイント 付与条件 |
1ポイントの 価値 |
ポイントの 使いみち |
カード利用額に対する ポイント還元率 |
---|---|---|---|---|
リーダーズカード | 1,000円→11ポイント | 1.14円 | ・請求額から差し引き ・Gポイント ・ANAマイル |
1.257% |
リクルートカード![]() |
100円→1.2ポイント | 1円 | ・リクルート ポイント ・Pontaポイント |
1.2% |
楽天カード | 100円→1ポイント | 1円 | ・楽天スーパー ポイント |
1.0% |
Yahoo! JAPANカード![]() |
100円→1ポイント | 1円 | Tポイント | 1.0% |
ライフカード![]() |
100円→0.1ポイント | 5円 | ・ギフトカード ・図書カード ・QUOカード ・Amazonギフト券 など |
0.5% |
この中で、どれが1番得なのか?
この表を見た限りだと、ポイント還元率が1.257%のリーダーズカードだという結論になりそうな気がします。
ポイント還元率だけでは判断できない
しかし、それだとポイント還元率が低いカードは誰も申し込んでくれず、存在する理由がなくなってしまいます。
ポイントの使いみちがないと意味がない
ポイント還元率の数字も大切ですが、もらったポイントを活用することができて初めて還元されたことになります。
このポイントが自分にとって使いみちのないものであれば、どれだけポイント還元率が高かったところで意味のないものになってしまいますので、付与されるポイントとその内容によっては、還元率がいくらかに関わらず、選択肢から外れてしまうことになります。
上に挙げたカードであればポイントの使いみちに困ることは考えにくいですが、例えば次のものが何に使うのかよく分からなかったり、日頃ほとんど使わないのであれば、還元率に関わらずそのカードは持たない方がいいでしょう。
- 楽天市場 ← 楽天カード
- 各種金券 ← ライフカード
せっかくもらったポイントも、まったく使わなければ還元率ゼロ%
2.カード年会費
カードを使ってポイントで得するためには、カードの年会費を支払わなければなりませんので、ポイントを獲得して得した金額から、年会費を差し引いて考える必要があります。
基本的には、カードを使っても使わなくても、とにかく持っているだけで毎年発生して支払う必要があります。
しかし、最近ではカード会社が多くの人に申し込んで使ってもらうため、次の3つのようなものが増えています。
- 永年無料(完全無料) … まったく支払わなくてもよい
- 初年度無料 … 入会した最初の1年間は無料で、2年目から支払う必要がある
- 条件付き無料 … 年間で一定の金額や回数をカード利用すると無料になるが、利用が少なく条件を満たせなかった場合は支払う必要がある
なお、上で挙げたカードの年会費は、次のようなしくみになっています。
カード名 | 初年度の 年会費(税込) |
2年目以降の 年会費 |
年会費が 無料になる条件 |
---|---|---|---|
リーダーズカード(詳細) | 無料 | 2,500円+税 | 前年度の利用金額が 30万円以上 |
リクルートカード(詳細) | 無料 | 無料 | つねに無料 |
楽天カード(詳細) | 無料 | 無料 | つねに無料 |
Yahoo! JAPANカード (詳細) |
無料 | 無料 | つねに無料 |
ライフカード(詳細) | 無料 | 無料 | つねに無料 |
年会費がつねに無料のカードだと、ポイント還元率がそのまま実際の還元率と同じになりますが、中には年会費が必ず発生するカードもあります。
リーダーズカードは1年間で30万円以上カードを利用することによって年会費が無料となります。ですから、もし1年間で30万円以上カードを利用すれば、還元率と実際の還元率が同じになります。
ただ、一定の金額を利用することができずに年会費が発生してしまった場合は、年会費を含めて考えなければなりません。
ポイント還元率は%だが、年会費は定額
しかし、ここでちょっとした問題が生じます。
ポイント還元率は、カードを利用した金額の何%が得になるか?という考え方をしますが、年会費はカードをいくら使っても基本的に一定の金額です。そのため、年会費がカード利用額の何%になるのかは、年間いくら使うのかによって変わります。
カード年会費は定額で、利用額によって無料になる場合もあるので、同じカードでも年間利用額によって何%得になるのかが変動する。
3.ボーナスポイント
カードによっては、単純に利用額に応じて決まったパーセントのポイントが付与される以外にも、ボーナスポイントが付与されるものもあります。
これも考慮に入れないと、そのカードがどれだけ得になるのかを正確に知ることができず、他のカードと比較することができません。ここでは上のカードでのそのようなボーナスポイントをまとめました。
カード名 | 一定期間 ポイント 付与率が倍増 |
一定の利用額でのポイントボーナス | |
---|---|---|---|
ポイント 付与率が倍増 |
一定の ポイント付与 |
||
REXカード(詳細) | なし | なし | なし |
リクルートカード(詳細) | なし | なし | なし |
楽天カード(詳細) | なし | なし | なし |
Yahoo! JAPANカード (詳細) |
なし | なし | なし |
ライフカード(詳細) | 入会後1年間は ポイント1.5倍 (還元率1.5%)誕生月は ポイント3倍 (還元率1.5%) |
・前年度50万円の利用で ポイント1.5倍 (還元率0.75%) ・前年度100万円の利用で ポイント1.8倍 (還元率0.9%) ・前年度200万円の利用で ポイント2倍 (還元率1.0%) |
年間50万円の利用で 300ポイント (1,500円分) |
ボーナスポイントがあるカードはそんなに多くありませんが、特にライフカードなんかだと、年間いくらカードを使えばどれだけの還元率になるのか?一見ではまったく分かりません。
カードのポイントの付与条件・ボーナスポイント・年会費などを考慮して、結局のところ利用額に対してどれだけ得になるのかを、実質還元率と呼びます
これらの条件をすべて踏まえて、今回挙げたすべてのカードの実質還元率を実際に計算してみました。