現金払いの方が得な場合がある
高還元率カードを活用して行く上でもっとも気をつけなければならないのは、何でもカードで支払おうとしないことです。
これは、高還元率カードを使ってポイントで得をする当サイトの主張と矛盾するように感じるかも知れません。
なぜ何でもカードで支払ってはいけないのかというと、ごく少ない場面ではありますが、カード払いだと手数料が上乗せされることがあります。その結果、カード利用でポイントを獲得したとしても手数料がそれ以上となってしまい、現金払いの方が得になることがあります。
たとえば、次の2つは現金払いの方が安い値段に設定されていたり、カードの手数料が高額になったりすることが多いです。
- ガソリンスタンド
- 風俗店
このページでは、ガソリンスタンドと風俗店を例に、カードと現金、どちらで支払うのが得になるのかを判断する方法をお伝えします。
ガソリンスタンドでは現金払いが安く設定されている
ガソリンスタンドの中には、現金とクレジットカード、支払方法によって異なる料金が設定されており、現金で支払う方が低い金額となっています。
ガソリンスタンドは早く現金か欲しい
なぜそのような現象が起こるのかと言うと、ガソリンスタンドが早く現金が欲しいからです。
カード利用だと、ガソリンスタンドはその場で現金を手に入れることが出来ず、約1ヶ月後にカード会社から入金されるのを待つ必要があります。
その間の資金繰りを考えると、現金で支払ってもらえた方がよいという結論になります。
しかし、現金とカードが同じ値段であれば、カード会社からのポイントが獲得できるカードで支払おうとする人の割合は増えてしまうため、現金支払いを優遇する事により、できるだけ現金で支払ってもらうようにしようと考えた訳です。
計算により得な支払方法を選ぶ
このようなときは、現金の価格とクレジットカードで支払ってポイント還元されたときの、実質的な価格のどちらが得かを比べるようにすると、最終的にどちらが得か判断できます。
参考までに、実際に計算したみたいと思います。
例）1リットルのガソリン代が現金価格133円・カード価格135円の場合
あくまで例ですが、現金・カードの支払方法の違いによる価格差は、2円程度である事が多いです。
ここでは、現金で支払う場合と、還元率1.5%のカードで支払う場合とを比較してみたいと思います。
| 支払方法 | 単価 | ポイント | 実質的な 単価 （単価−ポイント） |
|---|---|---|---|
| 現金 | 133円 | なし | 133円 |
| カード （還元率1.5%） |
135円 | 2.025円分 | 132.975円 |
この場合だと、表示価格は現金の方が安いながらも、カードの方が安く給油できることが分かります。
ただ、ここではカードの還元率が1.5%である事を前提に計算していますので、これよりも還元率が低いカードだと現金の方が安くなる事もありますし、ガソリン1リットルあたりの価格によっても状況は異なります。
ガソリンスタンドに表示されている金額と、日頃使っているカードの還元率との両方に意識して考えましょう。
呑み屋などの風俗店ではカード利用手数料が上乗せ請求される
個人で経営しているようなスナックやラウンジ、キャバクラなどの風俗店、俗に言う「夜のお店」は、支払金額が数万円と大きくなる事も珍しくありません。
このような大きな金額であればなおさら、同じ払うならカードでポイントが欲しいという気持ちは強くなります。
会計の際に店員さんに、
「クレジットカードの場合は○パーセント高くなりますけど？」
と促される事が多々あるので注意が必要です。
風俗店はカード会社に払う手数料が7%以上
この手の業種だと、お店はクレジットカード会社に支払う手数料が7%程度と、他の業種と比べても高く設定されていることがほとんどです。
ですので、このような場所でクレジットカードを出すと5〜10パーセントほど上乗せした金額を支払わなければならないことがほとんどです。
高還元率クレジットカードと言えども、その実質還元率は1〜2%ですので、そのポイント欲しさに最悪10パーセントほどの手数料を支払うのは、どう考えてもお得とは言えません。
手持ちの現金が足りない場合は、クレジットカードで上乗せされてもやむを得ないですが、ここはカードのポイントは諦めて現金で支払う方がお得と言えます。
まとめ
とは言え、日常生活のほとんどの場面では、現金よりも高還元率カードで支払った方が多いのは事実です。
現金とカードの支払いでどちらが得かに注意を払うとともに、なるべく高還元率のカードを持つようにしましょう。