何枚もカードを持っていると審査に落ちやすくなる
今まではカードに申し込んでも何の問題もなく発行されたのに、最近は審査に通らず新しいカードが作れない…。
次のようなことにまったく心当たりがない場合、原因として多くのカードを持っていることが考えられます。
- 転職したワケでもないので、職業や年収も特に変わっていない
- 引っ越しや結婚もしておらず、住居形態や家族構成に変わりはない
- カード利用額は延滞せずに支払っている
カードの利用限度額の総額が大きくなる
クレジットカードには、個人の職業や年収などによって異なる限度額が設定されています。
多くのカードを持つと、それに比例して合計の限度額も大きくなり、カード会社に支払い能力を疑問視されてしまいます。
カード会社は個人の持っているすべてのカードの限度額を調べることができます
カード会社は他のカード会社での申し込み内容や審査結果、個人の限度額や支払い状況も調べることができるので、個人の限度額の総額を把握することができます。
キャッシング枠は年収の3分の1
平成22年からは、クレジットカードのキャッシングをはじめとする借り入れは、年収の3分の1までに規制されています。
これを総量規制といいます。
この3分の1というのは、1種類のカードのことではなく、個人で持っているすべてのクレジットカードのキャッシング枠やカードローンの合計額です。
ですので、新たなカードを作ることによってキャッシング枠などが年収が3分の1を超える場合、審査に落ちてしまう可能性もあります。
また、カード会社によっては、このような場合キャッシング枠なしで発行してくれる場合もあります。
ちなみに、クレジットカードのショッピング枠については総量規制の対象外なので、この制限の対象には含まれません。
年収の3分の1以上のキャッシング枠を持つことも、審査に落ちる原因の1つ
申し込みの際にキャッシング枠なしにすると、それだけでも審査に通る可能性は上がります。
みんなの平均は3.3枚
ちなみに、カードを持っている人の平均保有枚数は、JCBによる統計調査結果によると2014年で平均3.3枚のようです。
なお、ここでの平均保有枚数とは、カードを1枚も持っていない人は含まず、1枚以上のクレジットカードを持ってる人の平均です。
JCB【クレジットカードに関する総合調査】 2014年版より抜粋
当然ですが、平均3.3枚を超えてカードを持とうとすると審査が厳しくなるという意味ではありません。
審査では職業や勤続年数、年収や住居形態や過去の延滞などで総合的に判断されるものなので、明確に何枚以上は持てないという基準はありません。
無駄なカードを作らない。作ると審査に落ちる
付き合いなどでお店や銀行のカードを申し込むこともあるかと思いますが、上で上げた理由から自分が活用したいと思っているワケでもないカード持つことはデメリットしかありません。
もし本当に申し込んで使いたい!と思ったときに限って審査に落ちてしまう可能性もあります。
カードを持てば持つほど審査に落ちる確率が上がっていくので、申し込むときにはそのカードを活用するのかどうか、考えてから申し込むようにしましょう。
不必要なカードは解約
逆に言うと、持っているカードが少ないと審査に通る確率が上がります。
また、全然使わなくても年会費が発生するものもありますので、不要なカードは解約しておきましょう。
同じ使うなら還元率が高いカードがオススメ
今まで「カードを使うとポイントが貯まってお得!」と聞いてカードを使って来たものの、大してポイントも貯まらずに交換した試しがないということはないでしょうか?
どこで使っても、通常のカードよりも多くのポイントが還元されるカードも存在します。
同じカードを使うなら、不要なカードを整理したこの機会に還元率の高いクレジットカードに申し込み、その1枚に絞ることをオススメします。
まとめ
- 持っているカードの限度額の合計が多くなればなるほど審査に落ちる確率が上がる。
- 不必要にカードに申し込まないようにする。
- 不要なカードを持っている場合は、解約する。
- 枚数を減らせない場合も、限度額を引き下げると審査で有利になる。
- キャッシング枠も審査に影響するので、不要なら減額などをするとよい。
- 同じカードを使うなら、ポイントが多くもらえて得になる高還元率クレジットカードがオススメ。
多くのカードを使う場所に応じて使い分けるのは、ポイントで得するためには有効な手段ですが、ポイントを交換できずに失効してしまったり、管理も難しくなってしまいます。
普段メインとして使うポイント還元率の高いカードを1枚に決めておくのが結果的にもっとも得になります。